コリニアアレイアンテナ

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 アンテナは長いほど性能がよいかというと、そうはいかない。

 ホイップアンテナのエレメントはλ/4だ。

 それ以上長くしても、逆相になって、かえって打ち消されてしまう。

 何らかの仕組みで、λ/2ごとに位相を逆転できれば、位相がそろって、強め合うことが出来る。

 位相がそろえば、長ければ長いほど高性能になる。

 これがコリニアアレイアンテナの原理だ。
 位相を反転する方法はいくつかある。

 λ/4のスタブをはさめば、往復でλ/2になって、位相が逆転する。

 エレメントに同軸ケーブルを使って、λ/2ごとに芯線と網線を入れ替える方法もある。

 以前スタブでやってみたが、スタブの部分の強度を保つのが難しかった。メーカー製ではこのタイプも多い。
 今回は同軸ケーブルをエレメントにして、芯線と網線をつなぐ方法でやってみた。

 CQ出版の「つくるUHFアンテナ」の記事の通りに作る。

  設計さえキッチリしていれば、同軸ケーブルを寸法通り切って、つなぐだけだ。

 後で調整ができないので、誤差1mm以内になるように、慎重に工作する。
 出来上がって、屋根に上げた。

 左から、7MHzダイポール、430MHzコリニアアレイ、50MHzグランドプレーン、144MHzヘンテナ。

 ここには写っていないが、430MHzのヘンテナがある。

 今回のコリニアアレイはヘンテナよりSが2つほど良かった。目出度し。