1200MHz ZLスペシャル

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 ZLスペシャルというのは、フォールデッドダイポールをλ/8程度で2本並べて、逆位相で同時給電したものだ。

 HB9CVのフォールデッドダイポール版という感じ。

 HB9CVよりゲインは低いが、バンド幅が広く、調整しやすい(らしい。初めて作るので、受け売り。)
 ゲインは3エレ八木程度だが、ビームはあまりシャープではないらしい。

 短縮率も分からないので、適当に作って、後で切り貼りする。

 上の図の様な構造なので、針金を曲げて、エレメントもフェーズラインも一筆書きで作れる。
 出来上がり。小さいので、1.2mmの銅針金でも形が崩れることはない。
 この角度から見ると、エレメントがクロス接続されているのが分かるかな。

 直径1.2mmの銅線で、幅5mmほどに曲げたので、エレメントのインピーダンスは200〜300Ωくらいのはずだ。

 300Ωのリボンフィーダー(懐かしい!!)で作ったZLスペシャルのインピーダンスが90Ωくらいらしい。
 90Ωだと、50Ωの同軸ケーブルをそのままつないだらSWRが下がらない。

 スペアナで見て、中心周波数を合わせても、SWRはあまり変わらない。

 エレメントをもう一本追加して、インピーダンスを下げてみる。
 どうしてもSWRが下がらないので、輻射器をグイッと押し広げてみたら、SWRが1.5位まで下がった。

 さらに後からつけた反射器を前後に動かすと、1.1程度になったので、これで良しとする。

 しかし、格好悪い。
 えっ、これのどの辺がZLスペシャル?

 というくらい、不細工になってしまった。

 仮にマストに固定して、S君に相手をしてもらってテスト。

 市販の2段グランドプレーンよりSが2〜3良いというレポートなので、とりあえず良しとする。
  
 反射器をつけたが、これは調整しやすいからであって、性能的には導波器をつけた方が良いような気がする。

 輻射器がこんな格好になってしまった理由も調べて、ちゃんとした4エレのZLスペシャルに仕上げてから、屋根に上げようと思う。

 小さいので、秋月のサーボでも買って、ローテータ−も自作してみると、面白いかも知れない。