小便器のフラッシュバルブの修理

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 小便器の水が流れっぱなしになって、いつまでも止まらない。

 フラッシュバルブはよくこういう症状が出る。

 部品が壊れたりしたらダメだが、小さな穴が詰まっているだけのことが多い。

 因みに、このバルブはINAXのUF-3Vという型番だ。
 まずは根本にある流量調節ネジを締めて、水をとめる。当たり前だが、これを止めずに分解を始めると、あたりが水浸しになる。

 ネジを締める前に、マジックでマークして、元の位置が分かるようにしておく。
 4本のネジをゆるめて上蓋をとると、こんな具合。

 バネの下にあるのがシリンダで、バネと水圧によって、水を止めている。

 シリンダの水が漏れないようにしているゴムのベローズに穴が開いたりしたら、交換するしか方法はない。
 ベローズごとシリンダをはずす。

 水垢が付いているので、ゴムを傷つけないように注意しながら、掃除をする。

 この写真の中心よりちょっと上に、青いマークが見える。

 このマークの反対側に目に見えないほどの穴がある。この穴が問題の穴だ。
 小さな穴から水が少しずつ漏れて、シリンダを押し下げていく。

 下から見たところ。下に出ている棒が、バルブを押し下げて水を止めている。

 このシリンダが自動的に上下して、水を一定量流すようになっている。
 シリンダを下から見ると、1時の位置に小さな穴が見える。これが重要な働きをするとは、仕組みが分からなければ気がつかない。

 極細の針金で、表裏両方から突っついて、ゴミが詰まっていたら、掃除する。

 元通り組み直せば出来上がり。ちゃんと水が出たり止まったりするようになった。