マグネシウムの
溶解


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(A)
 マグネシウムリボンを蒸留水でよく洗ってから、10%程(適当)の食塩水に入れる。

 一見、反応していないようだが。
(B)
 1分ほど過ぎると、小さな泡がぷつぷつついてくる。

 ポツポツ泡が上がっていくが、これ以上反応が激しくなる様子はない。
(C)
 そこで、0.1mol/Lの塩酸に入れると、かなりの泡が出て、表面がきれいになる。
(D)
 水でよくすすいでから、再び食塩水に入れる。(B)とは勢いが全然違う。

 表面をきれいにしたマグネシウムは、食塩水と、この程度は反応するというわけだ。
(E)
 不動態がどうたら、という話も出ていたので、濃硝酸に入れてみる。

 反応しないどころか、かなり激しく反応したので、ビックリしてビーカーをひっくり返すところだった。

 大々的に二酸化窒素を発生して、まっ茶っ茶。
(F)
 硝酸と反応して、ツルピカになったマグネシウムリボンを、再び食塩水に入れる。

 (D)と比べて、ずい分泡が少なくなった。やっぱり不動態ができているのかな。

 ツルピカになって、表面積が小さくなった、と考えられなくもない。
(G)
 もう一度塩酸に入れてから水洗い。

 食塩水に入れると、かなり元気が戻ったが、(D)の頃の勢いはない。
(H)
 他の水溶液ではどうだろう。

 炭酸ナトリウムでは、このとおり。

 塩化ナトリウム水溶液ほどではないが、泡が出ている。
(I)
 硝酸に浸けたせいで、元気がなくなったかと思われるので、新しいマグネシウムリボンを切り出して、また塩酸で洗う。

 さすがに蒸留水とはほとんど反応しないようだ。
(J)
 0.1mol/L水酸化ナトリウムには、クスリとも反応しなかった。

 以上、どの場合も液温は10度くらいかな。