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 今日は岐阜県側から登る。福井県側からでも、登りやすさはたいして違わないが、高時村からは岐阜からのアプローチがやや近い。

 泉鏡花の「夜叉ヶ池」は福井県側がモデルなので、そちらの方が好きなのだが。

 奥に見えているのは夜叉ヶ池から三周ヶ岳へいく途中のピーク。当然、そこからこの駐車場が見える。
 だんだん夜叉壁が近づいてくる。

 夜叉ヶ池はこの向こうだが、岩登りをする必要は無い。

 しかし、登山道が踏み崩されていて、岩が露出して、鎖場になっている箇所がある。

 明らかにオーバーユースだが、仕方がない。気をつけて登る。
 夜叉壁の近く、幽玄の瀧。この水で体を清めるときれいになるというので、ジャブジャブ洗う。

 この山の良くないところはヘビとアブが多いことだ。来る度にヘビに出会うし、アブは本当にウジャウジャいる。
 夜叉壁の途中に洞穴らしきものが見える。絶壁の途中なので近寄れないが、興味をそそられる。
 池の周りは木道で囲まれている。夜叉ヶ池が有名になって、大分荒れてきたためだ。

 雰囲気が壊れること著しいが、仕方がないだろう。今日も平日だというのに10人以上の人に出会ったから。

 昔は土日でも独占できたのだが。何がきっかけで有名になったのだろう。
 上から見るとこういう具合。右の道の直下が夜叉壁。木が繁っているのでわかりにくいが、落ちたら死ぬ。

 写真の向こう側に登っていくと三周ヶ岳、こちらに登ってくると三国岳。

 数年前、ここから夜叉ヶ池に降りる途中で足を滑らせて、京都の女性が亡くなっている。
 反対側(三周ヶ岳側)から見たところ。右下が夜叉ヶ池、左側が夜叉壁。

 道にいる人からは足下のすぐ横が崖になっていることは見えない。

 三周ヶ岳まで行こうと思ったのだが、雲が厚くなってきて雷が怖いので、今日のところは帰る。

 帰り道には、雷の音がし始めた。