10,11,12月の日記に戻る

 平日だというのにリフトの駐車場は半分以上ふさがっている。

 暇人が多いんだなあ、と自分の事を棚に上げて言う。

 リフト乗り場の横の登山口から歩き始める。
 登山道はリフトの下を2回横切る。うっかりすると頭をぶつける。

 下から歩いておられるんですか、頑張って下さいね、ときれいなお姉さんが上から声をかけてくれた。

 俄然張り切って、スピードを上げる。
 リフト終点まで30分。そこから山頂まで10分。

 山頂広場にはほとんど人が居ない。あの沢山の車の人たちはどこへ行ったんだろう。

 余呉か山本山まで縦走したのかも知れない。
 飯浦方面の尾根には「国民宿舎 余呉湖荘」との案内がある。どこかで分岐しているのだろう。
 非常に良く整備された尾根道で歩きやすい。が、見晴らしはまったく良くない。

 どんどん下っていくので、このまま飯浦かと思ったが、分岐があった。
 分岐は峠で十字路になっている。

 ただの峠ではなく、深くV字にえぐれている。賤ヶ岳の合戦の時の堀切だろう。
 飯浦に降りていくと、日本電気硝子の保養施設の横に出た。ここは以前飯浦ユースホステルだったと思う。

 さらに降りて、飯浦の村の中を通り抜けて、旧賤ヶ岳トンネルへ登り返す。
 わざわざこちらのトンネルを通りたがる暇人が多いようで、近頃は道も良く整備してあるし、トンネル内の明かりもついている。

 以前は明かりが切れていても直さないので、幽霊トンネルの風情だったのだが、つまらなくなった。

 トンネルを抜けて、リフトの駐車場まで戻る。