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 とすると、松任谷由実の「ダンデライオン」は、詩からして「たんぽぽ娘」に想を得たと考えるべきだろう。

 B面が「時をかける少女」だから、やっぱりね、という感じ。
 ちなみにこの曲は原田知世もシングルを出していて、B面は「守ってあげたい」。これも松任谷由実の曲で、「ねらわれた学園」の主題歌。

 ずるずるとつながってますね。

 「守ってあげたい」は「少年メリケンサック」のエンディングでも使われていて、男声の「守ってあげたい」もなかなかよろしい。
 
 さらに言えば、たんぽぽ娘がアメリカで出版されたのが1962年。筒井康隆が時をかける少女を書いたのが1967年。筒井康隆がたんぽぽ娘を下敷きにして時をかける少女を書いた可能性もある。

 時をかける少女のエンディングでは、芳山和子が未来において再び深町と出会うのだが、それと気づかない事をほのめかしている。(原田知世の時かけでは、実際そういう場面がある。)まさにたんぽぽ娘の男女をひっくり返した展開だ。

 また角川春樹が自ら監督した中本奈奈版の時をかける少女では、 時間警察も出てきて、ますますたんぽぽ娘に近づく。