4,5,6,月の日記に戻る

 足はまずまず治ってきているようなので、今回のけがの反省をしておく。

 滑って転倒したのは、まったくの油断だった。「我ながら、年の割にはスイスイ登れるなあ」とか、「今日は早く帰ってあれをしよう」とか、うわついた事を考えながら歩いていた。当然の結果で、天罰だ。

 応急処置はあれで良かった。ねんざではないので、あのようにテーピングしたのが効果があったかどうかは分からないが、すぐに固定したのは間違いでは無いだろう。ただ、テープが足りなくて、副木を当てられなかった。いざというときのために、テープは2,3本持って行くべきだ。

 骨折した場所が尾根筋で、そこは携帯電話の圏内であったにもかかわらず、事故の連絡をしなかったのは、疑問がないでもない。家に連絡したら、いくら「大丈夫だ」と言っても騒ぎ出すに違いないので、連絡できなかったのだが。

 自力である程度下山してタイムを計り、登りにかかった時間と比較して、車まで戻る時間を計算した。家族が心配し始める時刻までには帰れるはずだったし、実際帰れた。

 しかし、もし計算違いで日が暮れてしまったりしたら大変なことになっただろう。その時点では谷筋に入っているので、携帯は圏外で、連絡をとれなくなっていた。結果オーライではあるが、事故った時点で一報入れるべきだったかも知れない。

 よく「遭難したらあわてて動き回らず、救助を待て」と言われる。しかし、今回のように、自分である程度動ける場合は、自力下山すべきだと思う。

 開放骨折して、動かすとまずい、という場合は別だ。今回は腓骨骨折だったが、もし脛骨や大腿骨でも、可能な限り自力下山を考えるべきだ。どっちみち山の上まで救急車が登ってくる事はできないのだから。

 単独登山について。今回のような事があると、やっぱり一人で登るのは危ない。そんな事は百も承知なのだが、私の行くような所に行きたがる人は少ない。人に調子を合わして、行きたくもない山に登るなんて、本末転倒だ。しかし、家族に心配させるのはまずいので、今後は勝手な事もできまい。