4,5,6,月の日記に戻る

 金居原の集落から少し岐阜寄りに林道の入り口がある。すぐ側に車を置ける場所がある。

 未舗装の林道を少し登ると、橋のたもとに「横山岳」の看板があるので、登山口はすぐに見つかった。
 2,30mも行くと朽ちかけた丸木橋があるが、危ないもんだ。

 水量が少ないので、谷川に降りて徒渉する。
 道は杉林の中をジグザグに上っていく。作業道としては不自然で、登山用に付けたものだろう。

 今はまだ大丈夫だが、梅雨を過ぎると草に埋もれて、道を失うかも知れない。
 20分ほどで尾根に出ると、所々の木に矢印が縛り付けてあって有り難い。

 何しろ、あまり人が通らないようなので、何カ所か道が消えている。
 と言っても、だいたいは分かりやすく緩やかな尾根歩きなので、難しい登山ではない。

 道を失いそうになった時のために、赤テープは持っていた方が良い。

 道が分かりにくい区間はそんなに長く続かないので、少し行きつ戻りつすれば見つかる。
 登り始めて2時間ほどで下の池に着く。

 差し渡し2,30mはありそうな、山上池としては結構大きい。

 ほとんど干上がって、泥田のようになっている。浚渫しなければ、あと何年かで池でなくなるだろう。

 地形からして、人工の池だ。父の話では炭焼き用らしい。
 上の池までは5分もかからない。

 こちらの方が少し大きくて、水もある。

 カエルやイモリも住んでいた。

 さて、どちらが姉で妹なのかは分からないが、多分上の池が姉池なのだろう。
 さらに10分ほど登ると、阿蘇岳の三角点に至る。因みに三角点の点名は「阿曾谷」。

 「山武」という登山グループが札をかけていて紛らわしい。ネットで見ると、この札を見て山武という三角点だと思った人が居るようだ。

 横山岳の山開きの時に出会った女性もそう思い込んでいた。
 さらに5分ほど登ると、横山岳の東尾根登山コースと合流する。

 ここから先は先日登ったので、今日はここまでで下山する。
 登りには気がつかなかったが、ギンリョウソウがたくさん咲いている。

 群落という程でもないが、あちこちに白い花が見える。
 阿蘇岳の辺りの何でもない斜面で足を取られて転倒した。

 ポキリといやな音がして、足首のあたりが痛い。とりあえず靴の上からぐるぐる巻きにテーピングして固定した。

 木の枝を杖にして、なんとか下山する。片足で600m(距離は3km弱)程下るのは、本当に大変だった。
 家に帰ると、家族に「だから一人で山に行くなと言っただろう。」と、こってり責められた。

 見事に腓骨が折れて、全治6週間。

 腓骨でなく脛骨や大腿骨なら遭難していた可能性もあるわけで。

 低山をなめてはいけません。

 覚えのために。
  (1) テーピングテープは1本では足りない。 最低2本は持つ事。
  (2) 緩い斜面で油断していた。どんな時も、足の運びだけは気をつける事。