7,8,9月の日記に戻る

 ハワイは何しろ鳥が多い。

 朝近くの公園を散歩していたら数匹が相撲を取って遊んでいた。ハワイは鳥まで遊び好きのようだ。

 名前は分からないが九官鳥の仲間のように見える。Mさんは「カラス」と呼んでいたのでそれに倣う。日本のカラスと同じように、大変いたずら好きで困るらしい。
 今日はあちこち寄りながら、11号線を南西方向に進んで、ハワイ島最南端の町に向かう。

 キラウェアを通り越して、パハラにあるオバマ大統領御用達のKAUコーヒーの農園。

 ここでトイレタイムやら、コーヒーの試飲やら。
 農園はマウナロアの裾野の斜面にある。雲が低くて山頂が見えないが、ともかく大きくて、山体の体積は富士山の50倍ほどになるそうだ。

 どこまでも平らな斜面が続いているので、地面全体が傾いているような、そんな気持ちになる。
 11号線は海に近いところを通っているが、それから外れて山道を行く。

 多分近所の人しか通らないのだろうが、11号線より景色がよいので、整備して観光化する事も検討中だとか。

 舗装がひどく痛んでいるところもあるので、レンタカーだと保険の対象外の道かも。
 上の農場からは少し離れているが、ネットでKAUコーヒーを検索すると、こちらが出てくる。アイカネ農場。

 こちらはそのうちに観光化する予定で準備をしているそうだ。

 しかし、いかにも山の中なので、どんなもんでしょうね。
 目的地のナアレフの手前の山の中に変な物があった。フェンスや建物がきれいで、まだ作って間がないようだ。

 ちょうど建物から出てきた人に聞いてみると、次世代の気象予報用のレーダーだそうだ。
 ハワイ最南端の町ナアレフが眼下に見える。小さな田舎町だ。町の向こう側はサウスポイント。

 大概の観光客はハワイ島でもコナに宿を取るだろう。そこからキラウェアへ行く場合は、この町の有名なパン屋さんで昼食をしたり、トイレ休憩になるようだ。
 私たちもそのパン屋さんでトイレだけ借りて、食事は近くのレストランでロコモコを食う。

 味は悪くないが、見た目がグチャグチャで・・・。

 ロコモコをネットで検索するとうまそうな写真がたくさんヒットするが、そんな小ぎれいなロコモコってどこへ行ったら食えるんだ。
  牧場や原野の間の道をまっすぐ南に行くとサウスポイントに突き当たる。

 町から南2マイルほどのところがハワイ最南端、即ちアメリカでもっとも南の陸地だ。

 20m程の崖になっていて、風向きも良いので、はるか沖合まで糸をのばしている釣り人が沢山いる。
 魚を崖の上まで引き揚げるためか、ブイをおきに流すための施設か分からないがクレーンの様な物が海につきだしている。

 ここから跳び込むのが若者の遊びらしく、何人かがポンポン跳んでいた。

 腹を打ったら痛いだろうなと思うのだが、みんなでたらめに跳んでいる。日本のテレビ局が見つけたら、また芸人にやらせるのじゃないか。
 この石はクムカヒ岬に有ったものだが、緑色の鉱物が含まれている。

 サウスポイントから少し海岸を歩くと、この緑色の砂が集まったグリーンサンドビーチというのがあるそうだ。

 残念だがちょっと無理なので、次回とする。
 近くに風車が1ダースほどたっている。

 強めの風がいつも安定して吹いているので風力発電の立地としては非常によい。日本のように山の上に立てて、金属疲労で壊れる、なんてのは困る。

 もっとも、ここの風車の近くにも古い風車の残骸が放置されて、風車の墓場みたいになっていたが。海風の当たるところでは、寿命が短いかも知れない。
 プナルウ・ビーチ・パーク。砂が真っ黒なのでブラックサンドビーチ。

 大粒の砂で、歩くとザクザク音がする。松葉杖がかなり沈むので歩きにくかった。

 グーグルの地図で見ると、何もないようだが、売店が建っていて(写真奥の茶色の建物)アイスクリームなどを売っていた。
 ここの海岸にはウミガメが多いそうで、今日も50cm位の大きさの2匹が甲羅干しをしていた。

 注意書きが立ててあって、何フィート以内に近づくなとか、さわるなとか書いてある。
 帰りにキラウェアに行く。行くと言っても、キラウェアカルデラは11号線のすぐ側だ。

 火口がよく見えるジャガーミュージアムへ行く。この写真はそこから撮ったもの。

 このちょうど向かい側に、火口のすぐ近くの展望台があるのだが、通行禁止になっていた。残念なり。
 カルデラからチェーン・オブ・クレーター・ロードをズーッと下って海岸近くまで行く。その先は溶岩流で行き止まりになっている。

 下からキラウェアを見上げると、これまた見渡す限りの溶岩で、ハワイ島では何を見てもスケールが大きい。

 なだらかな斜面ではなく、長大な崖が何段にもなっていて、Paliと言うようだ。