7,8,9月の日記に戻る

 スーパーの見学兼昼食の買い出し。やっぱり肉は1パックがめちゃくちゃ大きくて安い。
 ハワイ大学ヒロ校のイミロア天文学センターを見学する。非常に特徴的な建物で、どこから見ても眩しい。道の側にあるので、ある意味迷惑だ。

 天文学的な内容の他、ハワイの地質的な歴史などの展示もある。個人的には宇宙の歴史の3D映画の泡宇宙の場面が良かった。

 見学はしなかったが、大学構内には国立天文台ハワイ観測所もある。
 レインボーフォールはヒロから近い。滝に虹が架かるそうだが、何しろヒロは天気が悪いので、虹を見られる事は滅多にないそうだ。

 ドイツ人の観光客の団体と出会った。レンタカーに分乗して移動しているようだ。

 滝の上に小さく人が写り込んでいるのだが、滝のスケールが分かるかな。
 200号線をコナ方面へ走り、峠でマウナケアの方に曲がる。道は少しずつ登りになる。雲の中に突っ込むので、視界が悪くて怖い。

 高度2,700mのビジターセンターで昼食。ここはハワイ出身の宇宙飛行士にちなんでオニヅカセンターと呼ばれる。

 望遠鏡関係の職員やビジターの宿舎がある。
 売店やトイレがあって、ツアーはここで昼食をとるようだ。

 高度順応のために最低40分ほど休憩するそうだが、40分で高度順応できるものか疑問。

 添乗員が「空気が薄いので走らないで下さい」、と注意していた。私は立山で走って、死ぬかと思った事がある。
 JTBのツアーの一行といっしょになった。和風のお弁当。至れり尽くせりというところ。(やり過ぎのような気もするが。)

 山頂は寒いので防寒具が必要だが、ツアーならごついのを貸してくれる。売店にはフリースなどが売っているが、氷点下になるからフリース一枚では心細い。(人が沢山いるから遭難はしないと思うが、つらいだろう。)
 センターのすぐ横にシルバーソードの群生地がある。柵はしてあるが、鍵はかかっていない。

 さわると枯れてしまうそうだが、注意書きが見あたらない。探したら売店の入り口に「シルバーソードにさわるな」と英語書いてある。

 なにしろ行儀の悪い日本人、中国人に分かるように書かないと効果がないと思うが。
 1時間半ほど休んで出発。センターから上は未舗装道路もあってレンタカーの保険対象外なので、くれぐれも運転注意。

 山頂に近づくと望遠鏡群が見えてくる。
 雲海に浮かぶ望遠鏡群。大概は雲の上だから、天気を気にする必要がない。ものすごく空気が澄んでいて、夕日の色が違う。
 今日は特別暖かいそうだ。そのせいか、雲が頭上にある。

 とは言え4000m以上の山頂だから、私たちはMさんが貸してくれたごつい防寒着を着る。
 マウナケアの山頂(最高地点)は望遠鏡群から少し離れていて、車では行けない。

 下に見えるギザギザの影はこちら側に駐車してある車の影だ。

 マウナケア山頂に映る私の影が見えないかと手を振ったりしてみたが、分かりにくくてだめ。
 日没まで時間があるので、何人かが山頂まで足を伸ばしたようだ。私も頂上を踏みたかったのだが。

 山頂はここから直線距離で300m程だ。日が陰ってきた中で、手持ちでこの程度寄れるのだから、ちょっと大きいがFZ200を持ってきて良かった。
 オレンジの防寒服を着ているのはツアーの一行。オーバーズボンまで貸してくれるツアーもある。

 乗用車でここまで登るのはキビシイ。4WDのレンタカーを探すか、ツアーにした方が良い。
 雲海に沈む夕日と、すばる望遠鏡。

 日が落ちてしまうと、いそいそと帰り支度。観測の邪魔になるので、暗くなるまでに下山しなくてはならない。

 オニヅカセンターの手前で道ばたに車を止めて、満天の星を見る。湿度が低いせいか、日本の山の上(例えば北アルプス)よりたくさん星が見えるようだ。