7,8,9月の日記に戻る

 
 今回の旅行で連れて行ってもらった場所を地図に記す。ヒロを起点にして、

2日目:130号線から、マッケンジー公園、クムカヒ岬とまわる。

3日目:11号線をサウスポイントまで往復し、途中何カ所か観光する。

4日目:11号線でボルケーノまで行って、パレードとパーティ。

5日目:200号線でマウナケアへ行く。

6日目:ヒロ市内で過ごす。

 ハワイ島といえばリゾート地のコナだが、ハワイ島のあちこちを見て回ろうとすると、ヒロを起点にした方が便利な事がわかる。

 しかし、島内のツアーはコナ発がほとんどだと思われるから、自前の移動手段がない場合はコナを起点にするしかない。

 ネットで見ると、レンタカーを利用している人も多い。オアフ島と違って交通量も少ないので、左ハンドルデビューも比較的ハードルが低いだろう。ただし、マウナケアを乗用車のレンタカーで登るのはまずい。

 

 ☆ 今回の旅行で、私なりにいくつかの課題を設定した。

(1) ある程度英語でコミュニケーションできるようにする。

(2) レンタカーを借りて、自前で移動する。

(3) スマートフォンを使って、現地で情報収集する。

 ところが足を骨折し、Mさんも島内を案内して下さるという事で、(2) はやめにして、代わりに、

(4) 松葉杖での海外旅行を経験する。・・・ということになった。




(1) ある程度英語でコミュニケーションできるようにする。

 ☆ 1ヶ月前から主にネットを使って特訓をした。
 ・TEDで面白そうな講演を何度も聞く。スティーブ・ジョブスの講演は20回くらい聴いた。
 ・VOAで字幕付きでゆっくり読んでくれるニュースを繰り返し聞く。
 ・旅行英語のサイトで、旅行に使いそうな英語をノートに抜き書きして、何度も声を出して読む。抜き書きがノート2冊分くらいになった。
 ・パーティで話をする設定で、自己紹介や質問の仕方を色々想定して英作文し、暗記した。ある本には、自己紹介を100通りできるようにせよ、と書いてある。

 ☆ 1ヶ月くらいでペラペラしゃべれるわけもないが、オタオタしなくてすんだ。ハワイにいる間、通じなくてもお構いなしでできるだけ話しかけるようにした。今後の役には立つだろう。

 ☆ 聞き流すだけ、という英語教材がある。英語はリズムやイントネーションが大切なので、ヒヤリングから始めるのは正解だろうが、聞き流すだけでは無理と思う。以前、通勤中に聞き流しをやったが、1年たっても何の効果もなかった。今回、講演や洋画を「1ヶ月間必死に集中して」聞いて、少しは聞き取れるようになった。

 ☆ 「読み書き」と「聞く話す」をできるだけ切り離した方が良い。まぜこぜにすると、
 ・聞いている時に、頭の中で文章に変換して、それから翻訳する事になる。英語で理解する妨げになる。
 ・英語を読む時に頭の中で声を出して読むと、読むのが遅くなる。それは日本語の本を黙読する時も同じだ。
 ・そのためにはリアルタイムで辞書を引く事は絶対に避けなければならない。読む時でも聞く時でも、分からないとどうしても困る単語だけメモしておいて、後から調べる。

 ☆ 単語帳は作らない。覚えたい単語は文章ごと引き写して、文で覚える。



(2) レンタカーを借りて、自前で移動する。

 ☆ ハワイは日本の免許証で問題ないようだが、国際免許証を持って行った。
 ・国際免許証は日本では「国外免許証」といって、お金を払えば誰でも取れる。
 ・外国でパスポートをなくすと面倒なので、パスポートはホテルに置いておいて、IDのために国際免許証を持ち歩けば良い。パスポートのコピーより良いようだ。

 ☆ Mさんに乗せてもらって、あちこち連れて行ってもらった。初めは交差点を曲がる時や、緩いカーブの向こうから対向車が来た時などにドキドキした。感覚が右側通行になれて、オットットと思わなくなるのに3日ほどかかった。

 ☆ 外国で運転する場合のハードルは右側通行だけではない。標識の違いや、習慣の違いもある。日本人旅行者が「Yield」(ゆずれ)の標識が分からなくて、事故を起こす事が多いらしい。交差点や対向しにくい道路で「Yield」があったら、相手の方が優先だ。

 ☆ ホノルルでタクシーに乗っていて思ったが、都会でいきなりレンタカーに乗るのは無理。まずは田舎で十分練習するのが吉。今回、ハワイ島で練習できなかったのはちょっと残念だ。




(3) スマートフォンを使って、現地で情報収集する。

 ☆ といっても大したことはない。ブラウザと地図ソフトを使うだけだ。「海外旅行に役立つスマホ術」などという本があるが、翻訳ソフトやお金や距離の換算のソフトなどは実際使わない。必要なら、ちょっと荷物が増えるが電子辞書を持った方が良い。ブラウザには旅行中に必要なサイトをブックマークしておく。

 ☆ ハワイで自分のスマホを使う方法。
 ・docomoやauの海外使用を利用する。← 1日2~3,000円ほどでいかにも高い。
 ・モバイルルータをレンタルする。←1日1,000円弱。
 ・現地でプリペイドSIMを買う。← 1月5,000円くらい。ちょっと面倒だが通話料も込みだから安い。
 ・割り切って、Wi-Fiの使えるところだけで使う。(ホテルやホノルルの市中ならOK。空港などもWi-Fiの電波がたくさん飛んでいる。)

 今回は妻の携帯のレンタルのついでにモバイルルータを借りた。

 ☆ パスポートやクレジットカードをスキャンしてエバーノートに保存しておく。無くした時のためだが、今回は裏目に出た。スマホを盗られて大騒ぎ。スマホには沢山の情報が入っている。Mさんのパソコンからログインして、エバーノートやら、スマホの電話帳やら、全部削除するはめになってしまった。

 ☆ スマホとパソコンとでエバーノートやグーグルのアカウントを違えておいたから良かったが、スマホとパソコンが同期していたらえらい事になるところだった。

 ☆ スマホはガラケーに比べるとセキュリティーがきわめて甘いので、大事な情報を入れておくべきではない。大反省。




(4) 松葉杖での海外旅行を経験する。

 ☆ 大変良い経験ができた。
 ・空港では、車いすだと大変親切にしていただける。入国や出国も別のゲートからスッと通れる事もあった。飛行機の座席も移動しやすい席に替えてくれた。
 ・ハワイではポーターが車いすを押してくれるので、チップが必要になる。空港の職員が押してくれる時はチップは不要。

 ☆ 車いすには有り難いスロープだが、松葉杖ではわずかな傾斜でも下りが怖い。階段の方がまし。エスカレータには慣れると飛び乗れるようになったが、初めは怖かった。

 ☆ 駅や空港にはエレベーターがあるが、改札口から遠くて、水平移動が大変だった。だから、松葉杖はあきらめて、車いすにした。

 ☆ ハワイ島では申し訳ないくらいみんなが親切で、邪魔になっていてもずっと待ってくれるし、エクスキューズ・ミーとか言って大きくよけてくれた。気づかずに近づきすぎると、向こうがアイム・ソーリーと言う。

 ☆ それがホノルルではみんな足早で、ぎりぎりですれ違っていく。日本人観光客に至っては、松葉杖を蹴飛ばしてもスンとも言わない。やはりどこの国でも都会は住みにくいと思う。