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 熊の爪痕。

 ツキノワグマはそんなに大きくない。人を食うこともない。

 しかし、その爪を引っかけて木に登る事ができるのだから、爪は怖い。かまれた場所が悪いと死ぬこともある。
 里へ出た熊は柿ばかり食うので、糞を見るとすぐ分かる。

 このあたりは糞だらけなので、ここを住み処にして、あちこち出没していたのだろう。
 ので、辺りにある柿の木の、残った実を採って歩く。

 野菜などは食わないので、柿さえ処分してしまえば、熊は居なくなる。

 しかし、村中の柿を採ってしまうのはなかなか大変だ。差し支えない場合は、大きな枝ごと切り落としてしまう。