10,11,12月の日記に戻る

 500÷50=10。このペースが崩れない限り、10年で日本が破綻することは避けられない。

 アベノミクスで景気を良くして、税収を増やして、借金を返す、という煙ほどの実体もない夢を捨てられない幼児思考。

 あの未曾有の好景気の時にさえ為し得なかったことを、世界中が行き詰まっている今この時代にどうして可能だと思えるのか。どういう思考回路だ。
   
   
 今為すべきことは、税金を上げて、削れない支出(福祉や医療など)までも無理にでも削って、借金を少しでも減らすことだ。景気の減速もやむを得ない。

 貧乏しても、苦しい思いをしても借金を返す、というのはかつてのまともな日本人なら普通の考え方だった。

 ああ、情けなくて涙も出ない。今や、苦しい思いをするくらいなら、問題を先送りにしよう、苦しい思いは子や孫にして貰えばいいさ、というのが主流になってしまった。


 念のためだから言うが、自民党だけを批判しているのではない。今回の選挙で、「いやいや、今、消費税を上げなければまずいでしょう。」と言う野党が無かった。

 与野党あげて、消費税増税反対、子や孫を食い物にしましょう、という国なんだ、日本と言う国は。


 選挙後の街角インタビューとか見ていたら、「もう少しアベノミクスを続ければ、効果が出ると思う。景気が良くなって欲しい。」とか、脳天気な事を言っている。

 アベノミクスで唯一結果を出しているのが株価だ。ところが、それは国内の話で、ドル換算では1年以上ボックスになっている。円安が進んでいるのだから当たり前だ。

 要するに、アベノミクスには何の意味もない。ただ、国家の借金が増えるスピードが上がっただけだ。

 安倍首相自身が、「これはアベノミクスの是非を問う選挙だ」と言っていた。であれば、「誰に投票して良いか分からないから棄権した。」とかバカ丸出しにしていないで、自民党以外ならどこでも良いから一票入れれば良かったのだ。

 アベノミクスに不信任を出さなければ、すぐそこにあるのは国家破産のみ。