4,5,6月の日記に戻る

 昨日出遅れたのに懲りて、今日は4時には外に出た。

 残念ながら、天候は下り坂で、朝焼けも何も無かったが、霧は良い具合に漂っている。

 私より早起きして燧ヶ岳に向けて三脚を据えていた人とも、今日は残念ですねえ、と挨拶を交わす。
 昨日ちょっとだけのぞいた大江湿原の方に行ってみた。

 カメラをぶら下げたおじさんや、リュックを背負った早立ちの人たちが歩いている。

 こんなに早立ちしてどうするのだろう。尾瀬を縦断しても、昼頃には鳩待峠まで抜けてしまうと思うのだが。遠くまで帰るのだろうか。
 大江湿原の途中に平野家代々の墓がある。

 平野長蔵は東京電力による尾瀬開発に反対し、尾瀬に住み着いた。
 私たちが泊まった尾瀬沼ヒュッテのデッキ。

 かつてはここから尾瀬沼を見ながらビールを飲んだりしたようだが、
今では木が繁ってしまって、この通り。

 尾瀬では自然保護のために木を切ることが出来ないそうだ。

 適度に切るのが保護だと思うのだが、まったく放置するというのはどうだろう。
 今日の朝食。

 今日は帰るだけだから、8時出発の予定だったが、飯を食ってゴロゴロしていても仕方がないので、7時に出発する。
 ヒュッテから沼沿いの道を尾瀬沼山荘方面へ少し行ったところから。沼に映る燧ヶ岳。

 この道はあまり重要視されていないのか、木道が壊れている箇所が多い。

 斜めになった木道が濡れていると、非常に滑りやすく、おそるおそる歩くので、随分時間がかかった。
 尾瀬沼山荘。

 ほかの小屋と離れた不便なところにポツンとある。

 以前は大清水ルートの人通りがもっと多かったのだろうが。
 尾瀬沼山荘から三平峠まではべったり残雪の山登りだ。

 そんなつもりではなかったので、スパッツもアイゼンもない。気をつけてそろそろ登る。

 幸い、あまり急な部分は少なくて、雪もよく締まっていた。これが我が家のあたりのような、くさった雪なら泣いてたかも知れない。
 小屋で聞いたところでは、峠から向こうは南斜面だから雪は無いと言うことだったのに、この有様。

 下りで、所々の木道にシャーベット状の雪が乗ってたりして、十分に気をつけていたのに、2回ころんでしまった。
 やっと雪のないところまで降りてきた。

 妻が若い頃ここを通ったときには、木道も階段も無かったそうだ。

 すれ違う人に、上には雪がありますよと言うと、ええっという顔をする。こちらからは残雪が見えないから、そう思うのが当然か。
 一ノ瀬休憩所の所に下りてきて、後は1時間ほど林道歩き。舗装してないのは有り難い。
 大清水まで下りてきた。

 後はバスで沼田まで、沼田からはJRで我が家に帰る。

 上越新幹線のおかげで、陽のある内に家までたどり着いた。

 お疲れさん。楽しかった。