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 長浜市余呉町丹生の茶碗祭りは「奇祭」と言われる。

 どこをもって奇祭なのか分からないが、特徴的ではある。

 巧妙に作られた3基の山車が中心になっている。こういうものは他所では見たことがない。

 また、きれいに化粧した男女が練り歩くが、これは他所にもありそうだ。
 山車はよくあるように、歌舞伎などの題材からとった飾り付けがしてある。

 茶碗祭りで独特なのは、すべてが縦一本につないであって、高さが7mも有ることだ。

 これは、番町皿屋敷。一番上がお菊さん、その下に皿や藤の花、灯ろう等が縦につないである。

 よく見ると、皿は本物の皿で、灯ろうは茶碗で作ってある。他の部分にも陶器がたくさん使ってある。
 横笛を吹いていた男姿の女子高生。
 かと思うと、ピンクの着物に女化粧の男子高校生。

 これがこの祭りの伝統なのか、若者不足で男女を振り分けられなかったのか、ちょっと分からない。
 この山里にそんなに若者が居るわけ無いから、踊っているのはあちこちがらかき集めてきた助っ人の中高生。

 その代わりというか、山車を引いているのは、爺さんが多い。ものすごく重そうだが、爺さん大丈夫か。本当の命がけ。
 何しろこれが全部人間なので、一体何人くらいいるのだろう。
 神社で踊りを奉納する。違う衣装で何人もの巫女が出てくるのだが、所作はどれもよく似ている。

 四方を清めて踏み固める、という形だろうか。
 最後に山車の飾りを支えていた2本の竹をはずすと、なんとこの飾りがグラグラしながらも自立している。

 見事竹ざおがはずされると大喝采だ。

 山車を引く人たちの中に滋賀県知事と長浜市長が紛れ込んでいたが、アナウンスも無かった。気付かない人がほとんどだろう。

 ニュースでも言わなかったが・・・??
 ところで、祭りの主役は本当はこの御神輿のはずだが、少し影が薄い。

 山車の竹ざおがはずされると、御神輿が元に戻るのを待たずに、ゾロゾロ帰る人が多い。