7,8,9月の日記に戻る

 清水谷(きよみずだに)の入り口に小谷城戦国歴史資料館が有る。

 資料館の広大な駐車場に車を置いて、清水谷を詰める林道を歩く。
 清水谷には屋敷跡が沢山有って、説明板などもしっかりしていて、分かりやすい。
 林道は虎ヶ谷道に分岐しているが、通行止めとある。

 いずれこの道も行ってみなければなるまい。
 林道終点からこんな感じの分かりやすい登山道だ。

 「通り抜けできません。六坊までは登山できます。」という意味不明の注意書きがある。

 六坊まで登ったら、小谷城跡を通って追手道に下りるのが普通のコースだ。通り抜けられないとは、どういう事だろう。
 しばらく登って、竪堀や丸子岩を越えると、「水の手口」がある。

 通行止めと言うからには、道らしい物が有るのかも知れない。

 と思ったのだが、跡形もなく、仕方がないので、直登する。
 赤テープがたくさん付いているので、それに従って登る。

 テープが間違っていると思われる箇所もあるので、鵜呑みには出来ない。

 道らしき物に時々出会うのだが、どうつながっているのかは、はっきりしない。
 山中にいきなり石垣があって、結構広い平地になっている。

 屋敷跡だろうが、そこまでの道がよく分からない。屋敷跡の規模からして、しっかりした道が付いていたはずだが。
 もう少し登ると、京極丸直下の枡形虎口にたどり着く。

 虎口は土塁というか石積みの非常にしっかりした物で、ここが城の守りの重点の一つだったことが分かる。

 逆に言えば、そこは攻める要点でもあり、秀吉がそこに攻め上ったのは当然ということだろう。
 京極丸と、その下の段の角にある枡形虎口の図。(現地の案内板より)

 距離も時間も大したことはないが、道はほとんど無く、斜面をよじ登る箇所もある。

 道が無くても平気、という人以外は、案内無しで登るのはやめておいた方が良い。