7,8,9月の日記に戻る

 鞍掛トンネルの三重県側が通行止めで、滋賀県側の駐車場に愛知ナンバーの車もとめてあった。

 駐車場から峠までは杉の植林地の中の、新しそうな道だ。

 山地図には無い道だから、新しく登山道としてつけたのか、関電の鉄塔整備用の作業路か。
 峠の道しるべ。

 御池・鈴北方面の反対側に登ると、三国岳方面へ。
 峠からしばらくはあまり背の高くない広葉樹の雑木林だが、鈴北岳が近づいてくると、広々と見晴らしが良くなる。

 このあたりは、元は笹薮だったそうだが、なぜか笹が絶滅してしまったらしい。

 シカの食害かな。
 鈴北岳山頂直下のドリーネ。

 このあたりから先には、こんなのが一杯ある。

 水が溜まっていないということは、底に穴があるはずで、そんなところに落ちたらどうなるんだろうと、怖々のぞく。
 鈴北岳山頂から日本庭園を見下ろす。すぐそこに見える。

 鞍掛峠から登ると、鈴北岳は確かに山だが、日本庭園からは30m程しかない。

 鈴北岳は単独の山というよりは、御池岳の一部と考えた方が良いのではないか。
 水の溜まったドリーネや、ウバーレだろうと思われる、溝状のへこみもある。
 日本庭園からゆるい谷を、コグルミ谷方面へ下っていくと、御池岳に登る分岐がある。

 20分ほど登ると山頂に着く。しかし、ここから山頂までは、道が薄く、べったりとした斜面なので、うっかりすると道を失う。

 赤テープに沿って登ったが、もし赤テープを見失うと、元に戻るのも面倒だ。結構危ない山だと思った方が良い。
 御池岳山頂。

 と言っても、でこぼこの少ないテーブル状の地形で、結構木が生えていて見通しが悪いので、標柱が無ければ、ここが山頂だとは分からない。
 山頂から、尾根を南東に少し行くと、突然開けた場所に出る。

 奥ノ平とかボタンブチとか案内板があるので、行ってみる。

 ボタンブチは5,60mくらいのガケで、のぞくと結構怖い。

 これを登った人が居るそうだ。
 ボタンブチから、奥ノ平方面を見上げる。

 広々としてカメラの画角に収まらない。

 考えなしに下りてきたが、またあそこまで登り返すのかと思うと、面倒くさい。
 一番高そうな所に、標識がある。

 どの範囲を「奥の平」と呼ぶのか分からない。

 さらに2,300m南東に下ると随分広い平地があるが、今回はやめて、ここから引き返す。
 あちこちに咲いていたが、これはトリカブトかな。

 トリカブトというと、花がスズナリになっているイメージがあるのだが。
  引き返す途中で、良い方向に分岐があったので、こいつは近道だろうと踏み込んだ。

 しばらく谷を下っていくとこんな標識があったので、確かに登山道には違いない。

 しかし、どうやら目指していた方向と違うので、登り返す。

 20分ほど下った道を、ほとんど駆け上がるようにして30分ほどで戻る。トホホ。
 登り返しているときは、つまらないことをするんじゃなかったと、少しムシャクシャしていた。

 登る途中で、シカを見つけて、写真を撮っている間に、気分が良くなった。

 シカさん、ありがとう。
 こちらは日本庭園の近くまで戻ってきて、出会ったシカ。

 立派な角がある。

 固まったようにじっと動かないので、写真を撮るのが楽だ。
 鞍掛峠のお地蔵さんに、無事下山できた御礼を言って、駐車場まで気をつけて下りる。

 御礼を言ってから事故ったら、お馬鹿さんだ。