10,11,12月の日記に戻る

 庭にかまどを持ってきて、餅米を蒸す。

 木のセイロは風情があるが、アルミのセイロの方がずっと早く蒸し上がる。

 雨がシトシト降るが、小雨決行だ。
 昨日帰省した息子に半分ついてもらう。

 60過ぎたからか、仕事を辞めてからゴロゴロしているせいか、体力がずいぶん無くなった。

 ひと臼つくと、息が切れる。

 今年の餅はものすごく軟らかくて、蒸し方の違いか、米の品種が違うのか、などと話し合う。
 丸めようとしても、ベタベタ手につく。お鏡を作って、餅重に並べておいたら、自重で薄っぺらくなってしまった。

 これでは、雑煮やぜんざいを作ろうとしても、溶けてしまうのではないか。
 途中から子どもたちもやって来て、お餅を丸めるのを手伝う。

 毎年のような餅なら、もう少し簡単に丸められたのだろうが。
 3番目の臼を、子どもたちにもついてもらう。

 「おっちゃんと一緒につかしてもらい。」と言われて、「おにいちゃんと違うのか・・・」。

 私が初めて子どもに「おっちゃん」と呼ばれたのは、26歳の時で、今でも憶えているくらいだから、ショックだったのかも。
 娘もわりあい子どもの時からついているから、まあまあ上手いもんだ。

 腰は入っていないが、若いから力任せだ。
 はじめは借りてきた猫のようだったお姉ちゃんも、「おばあちゃんと一緒についてみよう」と声をかけると、やってみることになった。

 弟君の方はまだつき足りないらしい。

 二人もぶら下がった杵を振り回せるのだから、おばあちゃんも結構なパワーだ。

 つきたてのお餅であんこをくるんで、美味しくいただきました。