10,11,12月の日記に戻る

 なかなかキッチリ作ってある。アースの取り方や部品の取り付けが、ずぶの素人でもなさそうだ。

 しかし、ここはこうした方が良いのに、とか考えながら、ふと基板を裏返したら、
 こんなのが出てきた。

 えっ、これ自分の30年前の作なのか。

 今の私の作風と全く違うので、気がつかなかった。

 昔はこんな物作りをしていたんだなあ、とあの頃を思い出して、涙が出そうになった。
  
 この時期は「物理化学部(略してブッカブ)」の顧問をしていて、生徒と一緒にマイコン(パソコン)いじりや天体観測をしていた。

 勉強はさっぱり出来ないのに、ハンドアセンブルでゲームを作る男子や、ゴリラとライオンを足して2で割ったようなバリバリの体育会系のビジュアルなのに、部活以外では図書館に入り浸る文学青年など、変わった生徒がたくさん居た。

 場面緘黙で、部活の時以外は全く話さない女子も居たな。部活の時だけはハイテンションで、男子を仕切っていた。

 私の前任の顧問のO先生が変人だったから、そんな生徒が集まったのかも。

 アニメかラノベの世界だ。

 あの子たちは、今はどうしているだろう。

 あの頃は仕事人間で、学校にベッタリだった。もっと妻や子どもをかまってやるんだったなあ。
  
 などと思いにふけっているうちに、きれいにバラバラになりました。

 あと10日も無いので、出来るかどうか。まずは受信部だけでも完成させて、正月の賑わいを聞きたいものだ。