7,8,9月の日記に戻る

 高時村より余呉町へ。国道365号で栃ノ木峠を越えて、福井県今庄。

 湯之尾から国道476号に入る。476号は途中に通行不可の部分が有る。

 通行不可の部分は放置された林道になっている。そこが、あの時の峠だ。

 今回は通行不可の部分を両側から詰めてみる事にする。
 あの時、歩いた道だと思うが、新しい道ができていたり、ほ場整備で景色が変わったり、何より記憶が薄れて、分からない。

 それにしても、こんな山中に綺麗な田んぼだ。来る途中、もっと平野部に近いところでも耕作放棄田がたくさんあった。

 結局、耕作を放棄するかどうかは、環境もあるが、気持ちの問題なのだろう。
 476号線最後の分岐。この先の集落から林道に入ったが、結局行き止まりだった。

 当然だが、林道と山道は少しルートが違う。2万5千の地図には峠道があるから、足が治ったら歩いてみても良いかな。

 林道終点付近では延長工事がされていたから、何時かは476号線として全線開通するのだろう。
 一度365号線に引き返して、南条から県道203号線で池田町に向かう。

 県道203号は写真の通りで、林道の方が余程マシ。20年ほど前に通った時は舗装は出来ていないし、路肩は崩れているしで、肝が冷えた。

 さすがに今は危ないというほどではないが、すれ違いが難しいので、バックの苦手な人には勧められない。
 峠の付近だけ妙に道が広くなっていて、駐車スペースや管理小屋がある。

 ここから尾根道を2km程行くと、尾根上に武周ヶ池という雨乞いの池がある。

 この広場は宗教行事をするためのものかも知れない。
 武周ヶ池への山道には、階段や案内板がしっかりしてあって、ハイキングに良さそうだ。

 山上池が大好きなので、ここも行ってみたいリストに挙げておこう。
 峠を越えて池田町側に下りてみると、町全体で町おこしに取り組んでいる雰囲気のカンバンがあった。

 近くで野良仕事をしていた年配の人と話してみると、町役場のバックアップで、都会からの移住者もかなりいると言う。

 山の中で不便だが、住みやすい町のようだ。
 池田町側から476号線を逆向きに詰めてみた。

 こちらはもっとひどい事になっていて、国道がいつの間にか草ボウボウで進めなくなったので、そこまでにしておく。

 池田町まで来て引き返すのも面倒なので、冠山峠を越えて岐阜県に入る事にする。

 冠山林道は(→)は綺麗な走りやすい道だった。
 林道の途中、福井県側から見た冠山。

 山頂のすぐ下に特徴的な台地(冠平(かんむりだいら))が見える。恐らく、そこにはもっと高い山が有って、崩落して出来た地形だろう。
 峠は広場になっていて、詰めれば車が50台くらいは駐められそうだ。

 今日も5台駐まっていた。冠山か、反対側の金草岳の登山者だろう。
 薮に隠れるようにトイレがある。

 山頂近くにトイレのある山は少ないので、特に女性の登山者には有り難いだろう。

 ただし、一人で入るのはちょっと怖いかも。
 冠山峠から見た冠山。独特の形で、山頂の右側がストンと切れているので、崖になっているのが分かる。

 若い頃に登った時、イノシシを抱いたオジサンと出会ってビックリした。ペットだという。

 冠山峠から冠山までは1時間ほどの緩やかな尾根道なので、ファミリー登山も多い。
 冠山峠を越えて岐阜県側から見ると、裏側が崖になっているのがよく分かる。

 地形図を見ると、冠山山頂を含む一連の崖が断層らしい事が分かる。

 この辺りの山は崖が多いので、(しかもヤマビルが多いので)薮こぎには適さない。
 岐阜県側の林道は、峠からしばらくは尾根のすぐ下を走る、見晴らしの良い、気持ちの良い林道だ。

 ずっと冠山が間近に見えているので、そっちに気を取られていると、危ない。

 福井県側と比べると、道幅は少し広いが路面が整備されていない。
 こちら側から見ると、冠山峠のすぐ下に綺麗な滝が見える。

 山頂からあまり遠くない所に、こんな大きな滝があるのは珍しい。
 眼下に徳山ダムが見える。

 このまま林道を降りていくと、徳山ダムの最上流に出る。
 そこではトンネル工事をしていた。長さが16kmの長いトンネルで、福井県の池田町までつなぐ。

 今12kmほど掘り進んだところで、平成30年の完成予定だそうだ。

 ここからは寄り道せずに、徳山ダムから八草峠を越えて、高時村に帰る。お疲れさん。
  

 今回の走行経路(↓)。途切れているところが、通行不可の山の中。いつかこの峠を、もう一度越えてみたい。地形図にはこの峠の名前は「大坂」とある。

 今日は山の中を走り回ったので、いくつか峠を越えた。
(1) 栃ノ木峠(国道365号)
(2) 福井県道203号の峠
(3) 冠山峠(冠山林道)
(4) 八草峠(国道303号)