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 以前は電車でよく寝過ごしたので、タイマーを持ち歩いていた。今はケータイやスマホにアプリがあるから持ち歩く必要はない。

 自宅や職場ではアプリより専用のタイマーの方が便利なので、キッチンタイマーを使っていた。あちこちに置いていたので、今、手許には3個ある。

 その用途は、3つある。

(1) 気乗りのしない(集中できない)仕事に、無理に集中するため。

(2) 本などを読んでいて、時間を忘れるのを避けるため。

(3) 締め切りを守るため。

 どの用途にしろタイマーが必要で、時計を目の前においてもダメだ。


 気乗りのしない仕事に集中するのにタイマーが有効だというアイデアはよくあるようで、わざわざ専用のタイマーを使った「ポモドーロテクニック」というのまである。

 私はタイマーをかけて集中的に何かをする時間は15分と決めている。ポモドーロテクニックでは25分になっている。人によるのかも知れないが、私はいやな仕事に25分も集中していたら、脳の血管が沢山切れてしまうかも知れない。

 どんなに気の乗らない仕事でも、「とりあえず15分だけ」と思えば、結構集中できる。

 また、いやな仕事はつい後回しにしがちだが、15分だけと思えば、取り付きやすくなる。


 本を読んだりゲームをしたり、1時間やったらやめよう、と思っていても守れない。夢中になって忘れてしまうこともあるし、気がついていてもダラダラ延ばしてしまう。タイマーがピーピー鳴ったら、何とかやめられる。

 同じ理由で、ポモドーロテクニックをやる場合、休憩時間もタイマーで決めておかないと、休憩時間がダラダラ長くなってしまう。

 もちろん、普通に仕事に集中していて、来客をすっぽかした、ということを避けるためにタイマーをかけておくのも、よく使う用途だ。


 この仕事は今日の何時までに上げなくてはならない、という場合、時計では集中力のピークが後ろに来てしまう。つまり、ダラダラ時間を過ごして、締め切り間際にダッシュする事になる。

 これは残りの時間が目に見えにくいからで、タイマーがコチコチとカウントダウンするのを見ていると、最初からダッシュできる。この用途には、タイマーだけでなく時計も併用するとよい。

 そうすると思ったより早く仕上がって、タイマーを眺めて、「おっ、1時間30分も残ったぞ。」とニヤニヤ出来たりする。次回はもっと残すぞ、とかやる気も出る。