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 昔「ノイローゼ」と言っていたのは、うつ病のことだろうか。

 うつ病の原因の一つに「過剰適応」がある。

 大概の人は、人に好かれるため、或いは攻撃されないために、自分の意見を曲げたり、言いたいことも言わなかったりする。状況に適応して自分を変える。これは生きていくための方策で、正しい。

 しかし、適応が度を過ぎると、自分を傷つける。それが「過剰適応」だ。

 自己像が確立していない(つまり、「今のままの自分で良いんだ」と思えない)と、自分にとって大切な人(ほめてもらいたい相手)だけでなく、どうでも良い他人や、ついには嫌いな人や敵にまで、「いい人」だと思われたいと考えてしまう。

 どの程度「適応すべき」か、自分を客観的に評価する工夫が必要だ。