白山(2日目 下山します)

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 室堂ビジターセンターを出て、下山にかかる。

 振り返ると、御前峰はガスに隠れて、山頂が見えない。

 天気予報がはずれて、昨日よりガスるのが早かったようだ。
 室堂の監視カメラ。

 ウェブで室堂平の様子を見ることができる。
 弥陀ヶ原を抜けて、黒ボコ岩。

 登りは砂防新道だったので、ここから観光新道を下る。

 この時、私はまだ観光新道の本当の恐ろしさを知る由も無かった。
 観光新道はずっと尾根から付かず離れず、見晴らしがよい。

 もうガスってしまって、ハッキリ見えないのが残念だが、別山が真正面にずっと見えている。

 道自体は、砂防新道と違って、「普通の登山道」だ。砂防新道ほど熱心に整備している様子ではない。
 黒ボコ岩からそう遠くないところに「蛇塚」がある。

 三千匹の大蛇のうち、千匹を千蛇ヶ池、千匹を蛇塚、千匹を刈込池に封じたという。

 はじめはこの塚をそれかと思ったが、こんな小さいはずはない。
 少し下ってから振り返ると、今居たところが塚状の小ピークになっている。(へこんだ峠状のところを通ってきた。)

 あそこ全体を蛇塚と言うのだろう。
 しばらく行くと、眼下に建物が見える。

 新しい殿ヶ池避難小屋だ。

 いかにも出来たて、という感じだ。
 何しろ花が多いので、みんな立ち止まって花を見たり写真を撮ったりしている。

 下りの人がほとんどなので、気持ちも余裕だ。
 道はずっとこんな具合。砂防新道ほどではないが、まあまあ歩きやすい。
 眼下に尾根上を歩いている人たちが見える。

 午前中にはあそこを通過してしまいたいところだ。

 もし雷が鳴り始めたら、あんな所は通り抜けようもない。くわばらくわばら。
 きれいな板状節理や、
 真っ平らなスラブが見えているところもあった。
 観光新道にも所々石畳や階段があるのだが、砂防新道と比べて歩きにくい。

 疲れると、へっぴり腰になってくる。
 やっと尾根筋から、別当出合への下り道になる。

 これが長くて急な下りで、すっかりヒザが笑ってしまった。

 登ってくる人は、みんな青息吐息だ。ばてばての人も居る。

 因みに、下らずに尾根道をずっと行くと、昨日キャンプした市ノ瀬に降りることになる。
 ヘトヘトになって、やっと別当出合登山口に到着。

 かなり足に来ていたので、もう少し長い下りだったら、転倒とかの恐れもあった。

 まあ、10年前だったら、まるきり平気だっただろう。歳をくうとはそういうことだ。
 駐車場は満杯で、通路にまでとめてある。

 あかつき号に荷物を放り出して、パンツまで全部着替える。ズボンも汗が絞れるくらいビッショリだ。

 一休みして、息を整えてから、あかつき号で、ゆっくり下山する。
   
   
      白山の花