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同軸ケーブルを必要な長さの2割り増しくらい切り取って、芯線、網線、外皮(シース)に分ける。 網線以外は不要。 網線の両端が汚くならないように注意する。 |
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給電線の端から、シュペルトップの長さプラス3cm位のところ、の外皮を幅5mmほどむいて、網線を露出させる。 | |||||
網線をかぶせて、外皮(シース)にできるだけギリギリのところを、細めのメッキ線できつく縛る。 | |||||
余った網線をきれいに折り返す。 網線同士を半田付けする。 |
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網線の反対側(アンテナ側)。 折り返して半田付けすると、少し長くなるので、仕上がり寸法より1mmほど内側をメッキ線でしっかり縛る。 縛ったところから2,3mmで、網線を切りそろえてしまう。 |
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きれいに折り返してから、半田付けして固定する。 熱収縮チューブをかぶせる。 念のため、熱収縮チューブの両側に自己融着テープを巻いて、防水して、出来上がり。 |
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分かりにくいので、図で描くと、こんな具合。 折り返してから半田付けするのがポイントだ。 |
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シュペルトップの寸法について。 シュペルトップ部分の長さは、L=λ/4×短縮率 なのだが、ネットや雑誌を読むと、短縮率に同軸ケーブルの短縮率(=0.67)を用いた記事が多い。 しかし、シュペルトップの網線はシースの外側にかぶせるのだから、同軸ケーブルの短縮率をそのまま用いるのはおかしい。 だれかが製作記事を書くと、みんなが真似をするので、そういうことになる。 その点、古いCQ誌を見ると、作ってから測定して長さを調整せよ、と書いてある。不親切だが正しい記述だ。 5D2Vの中心の絶縁体はポリエチレン(ε=2.3くらい)、シースは塩化ビニル(ε=4.0くらい、幅がある)だから、シュペルトップはもっと短縮されるはず。 測ってみないと分からないが、0.5〜0.55くらいで良いのではないか。 ネットにある製作記事の通り作ったのでは、トラップする周波数が低すぎる。 因みに、5D2Eのシースはポリエチレンだから、0.67で良い。5D2Eの方が耐候性も良いし、値段も少し高いだけだから、手に入ればそちらを使うと良い。 ちゃんと外部導体の外側の電流をトラップしているかどうかは、コモンモードの電流を測定してみればわかる。トロイダル・コア活用百科に測定器の作り方が書いてある。 実際に効果があるかどうか実感したければ、わざとSWRを高くしておいて、同軸ケーブルに触ってみる。SWRが変化するようでは、効いていないことになる。 下に、よくシュペルトップが作られる周波数について、短縮率が0.50と0.55の場合の寸法を記す。 430MHzのアンテナで、シュペルトップの寸法が11cmと書いた記事が多い。これは短縮率を0.67(ε=2.2のときの短縮率)として計算した結果だ。 これでは下の表と比べて、2cmも長すぎるのが分かる。逆算してみると、トラップする周波数が370MHzくらいになってしまって、効果があるのかどうか怪しい。 |
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バンド | 設計周波数 | 波長 | 波長/4 | ×0.50 | ×0.55 |
50MHz | 50.5MHz | 594cm | 149cm | 74cm | 82cm |
144MHz | 145.0MHz | 207cm | 52cm | 26cm | 28cm |
435MHz | 433.0MHz | 69cm | 17cm | 8.7cm | 9.5cm |
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